個展「肉色の日々」

2020年11月14日〜30日開催。

かつて暮らした古民家の取り壊しが決まったので、最後にペイント&装飾をしました。

家のお葬式のようなお祭りのような展示でした。

場所は北区の住宅街。近くには昔ながらの小さな工場や商店街があります。

元ガラス屋さんの奥に入っていきます。

ガラス屋さんが賃貸用の一軒家として建てた物件です。おそらく戦後間もない頃の建築だそうです。

玄関。

一階。6畳一間です。

天窓。昼間はここから光が差し込み、水の底のようです。

押入れの天袋。

部屋を走る肉色の人たち。

部屋の隅。

入り口の襖を閉めると登場する「隠しアワビ」

床の間のアマビエ。

前住民が柱に遺したピーポくん。

1階中央にある紫と黄色の枠は額縁です。中に入ると自分が絵画になれます。

後ろのハンガーに吊るした背景画から4パターンのシチュエーションを選べます。

「お金持ちのおうち」

「横浜」

「ドヤ街」

「天の川」

エロ手観音。リュックのように背負うと、大人のおもちゃで衆生を救う観音様になれます。

女性がやっても素敵です。

1階入口付近。傘のメリーゴーランド。

傘の下は憩いスペース。ご近所の方が持ち込んだ本や、私の買った写真集を置きました。

相合傘で読書ができます。

「桃源境」と「ホームトーク」はご近所の方から。

展示期間中、お向かいのご夫婦や町内会の方々、エプロン姿のご婦人など、私を知らないご近所の皆さまも覗きに来てくださいました。

昔ながらの住宅街で突然こんな展示をして周りにご迷惑をかけないか心配でしたが、意外と受け入れていただけたのかなと嬉しかったです。

2階。

夜はミラーボールでムーディー。

王子様とお姫様の絵。

アイロン台の上のアマビエ。ヒッピー風とギャル風。

女の子のメッセージカード(吹き出しに好きな言葉を入れられる仕様)

前住民の残置物コーナー。

※お客様にはこちらのコーナーのみネットへの公開はご遠慮いただきました。

肉色の生贄。

ドレッサーの引き出しの着せ替え人形。

自分でも着せ替え人形になれます。ドレッサー脇の洋服は試着自由。

こちらはプリマドンナ。

人魚。

乳首の出せるTシャツ。

「盲腸の手術痕?いいえこれはブルガリアでハリネズミに囓られた傷よ」と微笑む謎の女になれるブラ&パンティセット。

1階と2階をつなぐ階段の壁は芳名帳がわりの落書きスペース。お子様に大人気でした。

もちろん大人もたくさん描いてくれました。

本当にたくさんの方にご来場いただきました。

期間中にはイベントも2回やりました。

11月22日、飯田華子の紙芝居ワンマンショウ 。

そして11月28日は若林美保さんをお招きしてダンスショウをしていただきました。

昼夜二回公演。各回やる階も出し物も変えた豪華なショウでした。

2021年5月、家は解体されました。